スキルアップを目指す看護師の選択肢

スキルアップをしたい看護師には、3つの選択肢があります。そのため、自分がどのようにして成長していきたいのかを考えて、適切な方法を選ぶようにしましょう。

まず1つ目は、外部研修によるスキルアップです。院内研修が定期的に実施されていたとしても、院内で学べることには限界があります。しかし、院外に出ることによって全く異なる知識や技術を学べるので、外部研修のプログラムを調べて、興味があるものを見つけたら、積極的に参加してみましょう。医療機関によっては、外部研修への参加費を負担してくれたり、外部研修を出張扱いしてくれるところもあるので、就業規則をチェックしたり、先輩や上司に相談してみるといいかもしれません。

次に2つ目は、転職して新しいスキルを学ぶ方法です。同じ職場で働いていると患者の症例が限られてしまうほか、使用できる医療設備も変わらないため、仕事を通してのスキルアップには限界がきてしまいます。しかし、新しい職場に移れば、患者も設備も異なるので、新しいスキルを身につけられるでしょう。大抵の職場では、新人ナースや中途採用のナースにはメンターがつくので、分からないことは気軽に質問できます。そのため、現場での実践を通しながらスムーズに新しいスキルを習得できる可能性は高くなるはずです。

それから3つ目は、鹿雨の取得です。認定看護師や専門看護師などの高度な資格を取得すれば、活躍の幅は広がります。受験のためには指定されたカリキュラムを受け、高い看護技術や専門知識を身につける必要があるので、難易度は上がりますが、スキルアップには最適です。

職場選びもスキルアップには重要!

患者に対して適切な看護を行うためには、日ごろから看護のスキルをアップさせる努力が必要です。特に、急性期病棟や集中治療室などで重病の患者を担当する場合には、些細なミスが大きな医療事故に繋がることもあります。そのため、こうしたリスクを防ぐためには、積極的に研修を受けたり、自主的に勉強会に参加したりして、苦手な業務の訓練をすることが大切です。また、将来を見据えて就職先を選ぶことも重要なので、医療従事者向けの就職相談会や職場見学会などに参加をして、看護師の教育体制や研修体制、スキルアップ支援などをリサーチすることも重要です。

新人看護師のフォローに力を入れている医療機関の中には、安心してスキルアップを果たせるように、入職後半年から1年ほどの期間は先輩看護師が教育係についてくれるところも少なくありません。スキルアップに必要な年月は診療科目によって違いがあるため、就職活動を通じて内科や外科をはじめとした、様々な診療科目についても調べておくといいでしょう。

なお、20代や30代の若手看護師は、自分に向いている診療科目を見つけるために、人事異動や転職などを通して、少しでも興味がある診療科目の仕事にチャレンジをすることも有効です。そのほか、職場内で昇進をしたり、転職後に好条件で働きたい人は、医療現場で重宝されている認定看護師をはじめとした、様々な医療従事者向けの資格にも注目してみましょう。資格はスキルを磨いたり、実力を証明するために有益なので、取得しておくと活躍の幅も広がるはずです。